QA2AQ AgileなQualityの実践-その2-「品質も意識して、立ち向かう」

QA2AQについての記事2日目です。
QA2AQについてはこの記事をご参照ください。

今回は、プロジェクトを進めるにあたり、機能要件だけではなく、どのように品質に対して成果をだしていくべきかに着目したパレットを抜粋しました。
ホワイトペーパーを雑訳して引用していますが、私なりに整理した解釈と考え方の解釈や整理した内容をかいたポエムのようなものととらえてください。

Agile Quality Scenarios

ハイレベルな品質シナリオを定義せよ。
定義する目的としては、重要な考慮事項であれば、ロードマップの一環として取り入れるようなストーリーを作ることにつながり、結果スプリントへ取り込むことができるようになります。
ということは業務フローの品質版?のようなものでしょうか。

Quality Stories

PBIsのストーリーは機能に焦点が当たりがちです。
重要な品質を優先順位づけして対応するため、品質を達成させるためのストーリを作成します。

Fold-Out Qualities

ユーザーストーリーの中に品質に対する基準を設けます。
ただし、必ずしも最初のacceptance criteriaというわけではない。
議論を重ね合意に達することが重要で、Quality Storiesになるものもあります。
つまり、Refinementをしていく中で、達成させるべきacceptance criteriaと分離して別のストーリーで達成させるacceptance criteriaやQuality Storiesにするなどあり得るということだと思います。

Agile Landing Zones

着地点を設定しろってことです。
最低限、ターゲット、傑出?(適切な訳がわからない)の3点設定しましょう。
一番最良な品質(傑出?)は過剰品質とまではいかない範囲でしょうか?ちょっとそのあたりが読み取れませんでした。

Agree on Quality Targets

着地点に対して合意を得る。
重要な品質要件の場合、Quality ScenariosやAgile Landing Zonesへの合意、Recalibrate the Landing Zoneの合意を得る。
機能要件もそうですが、設定したら合意得ると思うのですが、明記したということはそれだけ機能要件以外の部分はおざなりになりがちなのでしょうか。

Qualify the Roadmap

ロードマップにはマイルストーンなどが含まれているが、システムの品質とアーキテクチャは考慮されないことがしばしばあります。
システム品質に関する内容をロードマップに組み入れろ!

Qualify the Backlog

特定のBacklog、ユーザーストーリーの受入条件に重要な品質要件が含まれていると、見落とたり過小評価することがある。
品質ストーリーをバックログへ組み込む。このとき、ユーザーストーリー固有の品質要件であればFold-Out Qualitiesが含まれたBacklogとして、そうでない場合はQuality Scenarios or Quality Storiesを意味する品質固有のBacklogとなる。


"Qualify the Roadmap"と"Agile Quality Scenarios"の関係性や"Quality Stories"?"Qualify the Backlog"?とそれぞれの粒度がさっぱりわからなくて、何度もホワイトペーパーを読み直したのですが、しっかり理解できてはいないと思います。
現状の理解としては、順番の前後はありますが、"Qualify the Roadmap" "Agile Quality Scenarios"の設定、"Quality Stories" "Qualify the Backlog"や"Fold-Out Qualities"といった具体的な内容に踏み込んで"Agree on Quality Targets"と合意しながら進めていきましょう。
ロードマップ~バックログ、ユーザーストーリーのレベルまで詳細化する過程の流れの中でそれぞれ品質に関する重要事項を設定することで、検討すべき品質事項を忘れずに意識させつづけられるということでしょうか。
さらに、"Agile Landing Zones"を設定し、徐々に品質を達成させていくことも忘れずに。